公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問81 (応用心理学 問4)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

公認心理師試験 第9回(2026年) 問81(応用心理学 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

M.Lewisが提唱した感情発達モデルにおける自己意識的感情のうち、自己評価の発達を前提とする感情として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 共感
  • 恐怖
  • 嫌悪
  • 羨望
  • 誇り

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

M.Lewisの感情発達モデルとは、子どもの感情は自己意識の発達に伴って段階的に発達すると考えるモデルです。

このモデルでは、感情は2つの段階に分けられます。

乳児期からみられる一次的感情(喜び、悲しみ、怒り、恐怖など)
これは生得的な基本感情です。

1歳半頃以降にみられる自己意識的感情(共感、嫉妬、羞恥、誇りなど)
これは自己を認識し、自己と他者を比較できるようになることで生じる感情です。

また、自己意識的感情には、

自己認識のみで成立する感情
(共感、嫉妬、羨望など)

ルールや基準に照らした自己評価を必要とする自己評価的感情
(誇り、羞恥、罪悪感など)

があります。

自己評価的感情では、「こうあるべきだ」というルールや基準を理解し、自分の行動や結果をそれに照らして評価できることが必要になります。

選択肢1. 共感

不正解です。

共感は他者との比較によって生じる自己意識的感情ですが、自分の行動をルールや基準に照らして評価することを必要としないため、自己評価的感情には含まれません。

選択肢2. 恐怖

不正解です。

恐怖は自己認識を必要とせず生得的な感情のため一次的感情です。

選択肢3. 嫌悪

不正解です。

嫌悪は自己認識を必要とせず生得的な感情のため一次的感情です。

 

選択肢4. 羨望

不正解です。

羨望は他者との比較によって生じる自己意識的感情ですが、自分の行動をルールや基準に照らして評価することを必要としないため、自己評価的感情には含まれません。

選択肢5. 誇り

正解です。

誇りは、自分の行動や結果を基準やルールに照らして評価した結果、生じる自己評価的感情です。

まとめ

M. Lewisの自己意識的感情では、
自己認識を前提:恥、照れ、共感 など
自己評価を前提:誇り、罪悪感、羞恥 など
に整理して押さえておきましょう。

参考になった数6

02

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

M.Lewisが提唱した感情発達モデルの自己意識的感情は自己評価の発達を前提とする感情と、自己認知の発達を前提とする(自己評価の発達を必要としない)感情があるとされています。この違いについて問われています。

では、問題を見てみましょう。

 

選択肢1. 共感

間違いです。

自己認知が必要な感情です。

選択肢2. 恐怖

間違いです。

生得的な感情、基本的情動です。

選択肢3. 嫌悪

間違いです。

生得的な感情、基本的情動です。

選択肢4. 羨望

間違いです。

自己認知が必要な感情です。

選択肢5. 誇り

正解です。

まとめ

・自己認知の発達が前提の感情は羨望・嫉妬・共感など 自己と他者を区別できることが条件

・自己評価の発達が前提の感情は誇り・恥・罪悪感 自分の行為が評価できることが条件です。

違いを覚えておきましょう。

参考になった数1

03

ルイスが提唱した感情発達モデルにおいて、自己評価の発達を前提とする「自己意識的評価感情」に該当するものを選ぶ問題です。

感情の発達的分類と各感情の出現時期・前提条件の理解が求められています。

(分野:発達)

正解は「誇り」です。

選択肢1. 共感

ルイスのモデルでは自己意識の発達のみを前提とする第1段階の自己意識的感情に分類されます。

他者の感情状態を理解・共有する能力を基盤としており、自己評価を前提としません。

選択肢2. 恐怖

ルイスのモデルでは生後数か月以内に出現する一次的感情(基本感情)に分類されます。

自己意識・自己評価のいずれも前提とせず、自己意識的感情には含まれません。

選択肢3. 嫌悪

恐怖と同様に生後早期から出現する一次的感情(基本感情)に分類されます。

自己意識・自己評価を前提としない基本感情であり、自己意識的感情には含まれません。

選択肢4. 羨望

ルイスのモデルでは自己意識の発達のみを前提とする第1段階の自己意識的感情に分類されます。

他者との比較意識を基盤としますが、内在化された基準との照合という自己評価は前提としません。

選択肢5. 誇り

ルイスの感情発達モデルでは自己意識的感情を2種類に分類しています。

第1段階は自己意識の発達のみを前提とする「自己意識的感情」(羨望・共感・照れ)で生後15〜24か月頃に出現します。

第2段階は自己意識に加えて自己評価(内在化された基準・規則との照合・自己帰属)の発達を前提とする「自己意識的評価感情」(誇り・恥・罪悪感・当惑)で3歳頃以降に出現します。

誇りは「基準を達成した」という自己評価を前提とするため第2段階に該当します。

まとめ

本問のポイントはルイスの感情発達モデルの3層構造(一次的感情→自己意識的感情→自己意識的評価感情)を正確に整理することです。

自己評価を前提とするのは「誇り・恥・罪悪感・当惑」の4つであり、これをセットで記憶しておくと確実に対応できます。

羨望と誇りはどちらも自己意識的感情に属しますが段階が異なる点が本問の核心であり、

「自己評価が必要か否か」という軸での区別が重要です。

参考になった数0