公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問89 (応用心理学 問12)

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問題

公認心理師試験 第9回(2026年) 問89(応用心理学 問12) (訂正依頼・報告はこちら)

社会的知識は道徳、慣習及び個人という異なる知識から構成されるとする理論やモデルとして、最も適切なものを1つ選べ。
  • J.Piagetの認知発達理論
  • E.Turielの社会的領域理論
  • J.Haidtの社会的直観モデル
  • L.Kohlbergの道徳性発達理論
  • R.L.Selmanの役割取得能力による道徳理論

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この過去問の解説 (2件)

01

本問では、社会的知識や道徳判断の発達に関する理論について問われています。

選択肢1. J.Piagetの認知発達理論

不正解です。

J.Piagetの認知発達理論は、子どもの知的能力の発達を以下の4段階で説明した理論です。

 

段階年齢の目安特徴キーワード
感覚運動期0~2歳ごろ

感覚や運動を通して

世界を理解する

対象の永続性の獲得
前操作期2~7歳ごろ

言葉やイメージを使って

考えられる、自己中心的

自己中心性
具体的操作期7~11歳ごろ

具体的な物を使えば

論理的に考えられる

保存概念の獲得
形式的操作期11歳ごろ~抽象的に考えられる

抽象的な思考の獲得

仮説を立てて検証できる

 

選択肢2. E.Turielの社会的領域理論

正解です。

E.Turielの社会的領域理論では、人が社会生活を送る上で身につける社会的知識を以下の3領域に分類して説明した理論です。

領域内容
道徳領域善悪や他者の影響を考える
慣習領域社会のルールやマナーを考える
個人領域個人の自由や好みを考える

選択肢3. J.Haidtの社会的直観モデル

不正解です。

J.Haidtの社会的直観モデルとは、道徳判断は論理的推論よりも直観的な反応によって生じると考えるモデルです。

選択肢4. L.Kohlbergの道徳性発達理論

不正解です。

L.Kohlbergの道徳性発達理論とは、道徳判断がどのように発達するかを3つの水準と6つの段階で説明した理論です。

水準段階特徴
前慣習水準第1段階:罰と服従志向罰を避けるために行動する
第2段階:道具的・相対主義志向利益や見返りを重視する
慣習水準第3段階:よい子志向周囲から良い人と思われることを重視する
第4段階:法と秩序志向社会のルールや法律を守ることを重視する
後慣習水準第5段階:社会契約志向社会全体の利益や権利を重視する
第6段階:普遍的倫理原理志向普遍的な倫理や正義に基づいて判断する

 

選択肢5. R.L.Selmanの役割取得能力による道徳理論

不正解です。

R.L.Selmanの役割取得能力による道徳理論とは、他者の立場や視点を理解する能力の発達が道徳性の発達に重要であると考える理論です。

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02

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

発達や心理の理論について問われています。

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. J.Piagetの認知発達理論

間違いです。

子どもの発達理論であり、子ども自身が環境と関わりながら段階的に発達していくさまを示しています。

選択肢2. E.Turielの社会的領域理論

正解です。

子どもの社会的ルールの発達理論であり、子どもは3つの領域で異なる判断基準を持って成長していく、という考え方です。

選択肢3. J.Haidtの社会的直観モデル

間違いです。

人は、善悪の判断を瞬時に直観を優先してまず行うとされる考え方です。

 

選択肢4. L.Kohlbergの道徳性発達理論

間違いです。

人間の道徳的判断力について、3つの水準と6つの段階で説明した心理学理論です。

選択肢5. R.L.Selmanの役割取得能力による道徳理論

間違いです。

役割取得能力を他者の立場に立ってその人の感情や思考を推し量り、自身の考えと調整して対人関係に生かす能力と定義し、5段階で発達していくと理論づけました。

まとめ

発達段階の理論は多彩であり、着目する能力から異なります。丁寧にまとめておきましょう。

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