公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問94 (応用心理学 問17)

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問題

公認心理師試験 第9回(2026年) 問94(応用心理学 問17) (訂正依頼・報告はこちら)

DN−CAS認知評価システムが基盤とする知能理論として、正しいものを1つ選べ。
  • 鼎立理論
  • ABC理論
  • CHC理論
  • PASS理論
  • 多重知能理論

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この過去問の解説 (2件)

01

DN-CAS認知評価システムとは、5歳〜17歳を対象とした個別式の認知評価検査です。

この検査では、どのような認知過程を使って課題を解決しているかというプロセスを評価することを重視しています。

選択肢1. 鼎立理論

不正解です。

鼎立理論は知能を、

●分析的知能:問題を分析し、評価する能力

●創造的知能:新しい状況や課題に対応する能力

●実践的知能:日常生活の中で適応する能力

の3つの側面から捉える理論です。

選択肢2. ABC理論

不正解です。

ABC理論とは、認知行動療法における理論で、ABCはそれぞれ

●A(Activating event):出来事

●B(Belief):認知・信念

●C(Consequence):結果として生じる感情や行動

です。

この理論では、人の感情や行動(C)は出来事(A)そのものではなく、出来事(A)に対する認知(B)によって影響されると考えます。

選択肢3. CHC理論

不正解です。

CHC理論とは、知能を階層的な認知能力としてとらえる理論です。

この理論は、WAISやWISCなどの知能検査の理論的背景として用いられています。

 

選択肢4. PASS理論

正解です。

PASS理論とは、知能を4つの認知処理過程

P(Planning:プランニング):目標達成のための計画を作成する能力

A(Attention:注意):必要な情報を選択し、集中を維持する能力

S(Simultaneous processing:同時処理):複数の情報をまとめて理解する能力

S(Successive processing:継次処理):情報を順番に処理する能力

から捉える理論どのような認知過程を使って課題を解決しているかというプロセスを説明しています。

DN-CASはこの理論に基づいて、課題解決に用いる認知プロセスを評価します。

選択肢5. 多重知能理論

不正解です。

多重知能理論とは、知能を単一の能力としてとらえるのではなく、

●言語的知能

●論理数学的知能

●空間的知能

●音楽的知能

●身体運動的知能

●対人的知能

●内省的知能

など、複数の独立した能力から構成されると考えます。

まとめ

主な知能検査と理論の対応として、

●WAIS・WISC
→ 知能を複数の能力から評価する
→ 背景理論:CHC理論

●DN-CAS
→ 課題解決に用いる認知処理過程を評価する
→ 背景理論:PASS理論

という対応を押さえておきましょう。

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02

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

様々な基盤の知能理論について問われています。

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. 鼎立理論

間違いです。

スピアマン(Spearman)が提唱した「知能の三因子理論(Three-Factor Theory)」のことです。

 

選択肢2. ABC理論

間違いです。

心理学者アルバート・エリス(Albert Ellis)が提唱した認知モデルの理論です。

選択肢3. CHC理論

間違いです。

WISC・WAIS・KABCなど多くの知能検査の基盤になっている、知能の階層構造モデル(Cattell–Horn–Carroll理論) のことです。

選択肢4. PASS理論

正解です。

Planning・Attention・Simultaneous・Successiveのことであり、知能をこの4つの認知過程で理解します。

選択肢5. 多重知能理論

間違いです。

知能はひとつではなく、8つの独立した能力の集合であるという理論であり、ガードナーが提唱しました。

まとめ

様々な知能検査があり、その基盤となる理論が存在します。内容について丁寧に確認しておきましょう。

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