公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問108 (制度実務 問5)

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問題

公認心理師試験 第9回(2026年) 問108(制度実務 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

社会的・構造的な差別によって不利益を被っている者に対して、実質的な機会均等を実現することを目的として行う暫定的な取組として、最も適切なものを1つ選べ。
  • ノーマライゼーション
  • ポジティブ・アクション
  • リスクコミュニケーション
  • ワーク・ライフ・バランス
  • ソーシャル・インクルージョン

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この過去問の解説 (3件)

01

社会政策理念に関する問題です。

 

選択肢1. ノーマライゼーション

「障害の有無にかかわらず、普通に暮らせる社会」を意味し、差別による不利益を対象にはしていません。

選択肢2. ポジティブ・アクション

不平等是正のための積極的改善措置のことを指します。ここでは「差別によって不利益を被っている者に対して、実質的な機会均等を実現することを目的」とありますので該当します。

選択肢3. リスクコミュニケーション

市民参加、対話による合理形成を指します。また、話を通じて相互理解と信頼を築くという視点も重要な観点です。

選択肢4. ワーク・ライフ・バランス

多様な生活背景を踏まえた働き方と生活の保障を意味します。これは、不利益に対してというよりも市民全体に共通する「働き方」の見直しとして提唱される理念です。

選択肢5. ソーシャル・インクルージョン

社会的排除(年齢、性別、障害、貧困などの背景が影響した不利益)をなくし、すべての人々を孤独や排除から守り、包摂することを目的とした理念です。

まとめ

これらは「多様性を尊重し、誰もが参加、活躍できる社会を目指す」という考え方に共通しています。対象や目的によって理念名称が異なりますので注意しましょう。

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02

正しい選択肢は、「ポジティブ・アクション」です。

選択肢1. ノーマライゼーション

ノーマライゼーションは、障害のある人などが、特別に分けられるのではなく、地域の中でふつうの生活に近い暮らしができるようにする考え方です。
差別による不利益をなくすことにも関係しますが、問題文のように、実質的な機会均等を実現するための暫定的な取組を指す言葉ではありません。

選択肢2. ポジティブ・アクション

正解です。

ポジティブ・アクションは、社会的・構造的な差別によって不利な立場にある人に対して、機会の差を縮めるために行う積極的な取組です。

形式上は同じ機会があるように見えても、実際には、過去からの差別や社会の仕組みによって不利になることがあります。
そのような差を少なくするために、一定の支援や優先的な取組を行うのがポジティブ・アクションです。

たとえば、女性や障害のある人、少数派の人などが、教育や雇用などで不利にならないように、一定期間、採用や登用の機会を広げる取組などが当てはまります。

選択肢3. リスクコミュニケーション

リスクコミュニケーションは、災害、感染症、食品安全、環境問題などのリスクについて、関係者が情報を共有し、話し合うことです。
危険を正しく理解し、対応を考えるための方法です。

選択肢4. ワーク・ライフ・バランス

ワーク・ライフ・バランスは、仕事と生活の調和を意味します。
仕事だけに偏らず、家庭、育児、介護、休養、地域活動なども大切にできるようにする考え方です。
働きやすい社会づくりには関係しますが、問題文のような差別による不利益を是正する暫定的な取組そのものではありません。

選択肢5. ソーシャル・インクルージョン

ソーシャル・インクルージョンは、社会的に孤立しやすい人や排除されやすい人を、社会の一員として受け入れ、支え合う考え方です。
誰も取り残さない社会を目指す考え方ですが、問題文のように、実質的な機会均等のために行う積極的・暫定的な取組を直接表す言葉ではありません。

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03

社会的・構造的な差別によって不利益を被っている人々に対し、実質的な機会均等を実現するための暫定的措置に関する問題です。

(分野:社会及び集団に関する心理学)

正解は「ポジティブ・アクション」です。

選択肢1. ノーマライゼーション

障害者が社会の中で普通の生活を送れるようにするという理念・思想であり、暫定的措置とは異なります。

選択肢2. ポジティブ・アクション

社会的差別による不利益を是正するために行う積極的な暫定措置であり、実質的な機会均等を目指す取り組みのことを指します。

選択肢3. リスクコミュニケーション

リスク情報を関係者間で共有・共通認識を形成するプロセスのことを指します。

選択肢4. ワーク・ライフ・バランス

仕事と生活のバランスをとり、調和を図るという考え方です。

選択肢5. ソーシャル・インクルージョン

すべての人が社会に包摂されることを目指す理念です。

まとめ

ポジティブ・アクションはアファーマティブ・アクションとも呼ばれ、女性や障害者等への積極的格差是正措置を指します。

ノーマライゼーションやソーシャル・インクルージョンとの理念の違いを整理して覚えましょう。

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