公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問109 (制度実務 問6)

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問題

公認心理師試験 第9回(2026年) 問109(制度実務 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

作業環境の物理的要因よりも、他者からの注目や関心などの心理的要因が生産性に影響する現象を説明する効果として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 聴衆効果
  • 共行動者効果
  • ホーソン効果
  • ピグマリオン効果
  • リンゲルマン効果

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この過去問の解説 (3件)

01

社会心理学の社会的影響、集団心理に関する問題です。オルポート,F.H.の社会的促進に関連する現象や効果が並んでいます。

選択肢1. 聴衆効果

見られていることで成績やパフォーマンスの向上を見込める効果のことです。得意な作業内容は効率が上がり(社会的促進)、不慣れな作業は低下する傾向にあります。また、誰かが助けを求めていても、周囲に人が大勢いることで個人の援助行為が抑制されること(傍観者効果)もこれに関連します。

選択肢2. 共行動者効果

他者と一緒に作業をすることで成績が変化したり、社会的促進がもたらされて作業力向上につながることを指します。

選択肢3. ホーソン効果

ホーソン工場での照明実験が由来となっており、注目されることで行動が改善し、理想的な行いを促す効果のことです。

選択肢4. ピグマリオン効果

ローゼンタールが提唱した理念です。他者からの期待で成果が向上する効果を指します。ホーソン効果は「注目」されること、ピグマリオン効果は「期待」されることによる効果として区別して覚えましょう。

選択肢5. リンゲルマン効果

マクシミリアン・リンゲルマンによって提唱された理念です。

集団になると、個々の努力量が低下する効果を指し、「社会的手抜き」とも呼ばれます。

まとめ

個人の行動やパフォーマンスが、周囲の他者の存在、期待、集団状況によって変化することを示す現象に関する問題でした。

社会心理学の現象は、いじめのように心理職の介入が求められる場面でも重要です。「他社がいることでパフォーマンスが上がる/下がる」で整理すると覚えやすく、「見られる、期待されると伸びる、人数増えると抑制される」のように関連付けて定着を図ることも大切です。

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02

正しい選択肢は、「ホーソン効果」です。

選択肢1. 聴衆効果

聴衆効果は、他人に見られていることで、作業の成績が変わる現象です。
たとえば、得意なことは人前でうまくできる一方、苦手なことは緊張して失敗しやすくなることがあります。

選択肢2. 共行動者効果

共行動者効果は、同じ作業をしている人が近くにいることで、作業の成績が変わる現象です。
たとえば、周りの人も同じ勉強や作業をしていると、自分も集中しやすくなる場合があります。

選択肢3. ホーソン効果

正解です。

ホーソン効果は、作業環境の明るさや設備などの物理的な条件よりも、自分が注目されていると感じることや、関心を向けられていると感じることが、作業意欲や生産性に影響する現象です。

たとえば、職場で調査や観察の対象になると、「見られている」「期待されている」と感じて、いつもより熱心に働くことがあります。
このように、心理的な要因が生産性を高めるという点が、ホーソン効果の特徴です。

選択肢4. ピグマリオン効果

ピグマリオン効果は、周囲から期待されることで、その人の成績や行動がよくなる現象です。
たとえば、先生が「この生徒は伸びる」と期待して接すると、生徒の成績が上がりやすくなるという考え方です。
期待が影響する点は似ていますが、問題文の中心は、作業環境と生産性の関係、そして注目や関心による変化です。

そのため、ホーソン効果のほうが適切です。

選択肢5. リンゲルマン効果

リンゲルマン効果は、集団で作業すると、一人ひとりの努力が弱くなりやすい現象です。
たとえば、大人数で綱引きをすると、「自分が少し力を抜いても大丈夫」と感じて、個人の力の出し方が小さくなることがあります。

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03

作業環境の物理的条件よりも、注目・関心といった心理的要因が生産性に影響するという現象に関する問題です。

(分野:社会及び集団に関する心理学/産業・組織心理学)

正解は「ホーソン効果」です。

選択肢1. 聴衆効果

他者に見られている状況で、習熟した課題では作業が促進され、未習熟課題では低下する現象です。

選択肢2. 共行動者効果

同一課題に取り組む他者の存在が作業効率に影響を与える現象で、ホーソン効果より広い概念です。

選択肢3. ホーソン効果

ホーソン工場での実験研究に由来し、観察や注目されることそのものが作業効率を向上させる現象を指しています。

選択肢4. ピグマリオン効果

他者からの期待が実際の行動や成果に影響を与える現象です。

選択肢5. リンゲルマン効果

集団での作業時に個人の努力が減少する「社会的手抜き」を指します。

まとめ

ホーソン効果は単なる「褒められると仕事頑張る」ではなく、観察状況そのものが行動変容をもたらす点が重要です。産業心理学における基礎的な現象として理解しましょう。

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