公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問118 (制度実務 問15)
問題文
J.E.Marciaが提唱したアイデンティティ地位に該当しないものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第9回(2026年) 問118(制度実務 問15) (訂正依頼・報告はこちら)
J.E.Marciaが提唱したアイデンティティ地位に該当しないものを1つ選べ。
- 早期完了
- 没個性化
- モラトリアム
- アイデンティティ拡散
- アイデンティティ達成
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この過去問の解説 (2件)
01
マーシャ(Marcia)は、探索(危機)とコミットメント(決定)の有無から、アイデンティティを4つに分類したことで知られています。
これをアイデンティティ(同一性地位)理論と呼びます。
「親が医者だから自分も医者になる」のように、模索を十分に行わないまま、親や周囲の価値観を受け入れている状態を指します。
Marciaの4地位は、早期完了、モラトリアム、アイデンティティの達成、アイデンティティの拡散であり非該当です。
積極的に模索しているものの、決定には至らない状態を指します。これは青年期の”揺れ”として象徴的に扱われます。
探索もコミットメントもない状態を指し、
「自分が何をしたいのか分からない」
「特に(先のことは)考えていない」
という状況を指します。
十分な探索を経て、自分なりの生き方や価値観を確立させた状態を指します。
一般的にこの状態が自己満足度が高いものとされます。
Marciaの4地位に関する問題でした。
探索(危機)とコミットメント(決定)の有無ごとに整理すると覚えやすいでしょう。
・探索なし+決定あり=早期完了
・探索あり+未決定=モラトリアム
・探索あり+決定あり=アイデンティティ達成
・両方なし=アイデンティティ拡散
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02
J.E.Marciaが提唱したアイデンティティ地位に該当しないものは、「没個性化」です。
Marciaは、青年期のアイデンティティの状態を、危機と積極的関与の有無によって整理しました。
代表的なアイデンティティ地位は、アイデンティティ達成、モラトリアム、早期完了、アイデンティティ拡散です。
早期完了は、自分で十分に悩んだり考えたりする前に、親や周囲の価値観をそのまま受け入れている状態です。
たとえば、深く迷うことなく「親と同じ職業に就く」と決めているような場合が当てはまります。
自分で探し続ける時期が少ないまま、進路や価値観を決めている点が特徴です。
これはMarciaのアイデンティティ地位には該当しません。
没個性化は、集団の中にいることで、自分の個人としての意識が弱くなり、周囲に流されやすくなるような状態を指します。
たとえば、大勢の中で「自分一人ではしない行動」をしてしまうような場面で使われます。
モラトリアムは、自分の進路や価値観について悩み、いろいろ試している途中の状態です。
まだはっきり決めきれていませんが、自分なりに考えたり、探したりしている点が特徴です。
「将来どうしたいか迷っているが、考えることをやめてはいない状態」と考えると分かりやすいです。
アイデンティティ拡散は、自分の進路や価値観について、深く悩んでおらず、はっきりした方向性もない状態です。
「まだ決めていないし、あまり考えてもいない」という状態に近いです。
自分の生き方や役割が定まっていない点が特徴です。
アイデンティティ達成は、迷いや試行錯誤を経験したうえで、自分なりの価値観や進路を選び取っている状態です。
たとえば、いろいろ悩んだ結果、「自分はこの道に進む」と納得して決めている場合が当てはまります。
自分で考え、選び、責任を持って進もうとしている点が特徴です。
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