公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問122 (制度実務 問19)
問題文
身体信号が速やかな意思決定を可能にし、適応に貢献するとされている感情理論として、最も適切なものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第9回(2026年) 問122(制度実務 問19) (訂正依頼・報告はこちら)
身体信号が速やかな意思決定を可能にし、適応に貢献するとされている感情理論として、最も適切なものを1つ選べ。
- キャノン・バード説
- 顔面フィードバック仮説
- シャクター・シンガー説
- ソマティック・マーカー仮説
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この過去問の解説 (2件)
01
アントニオ・ダマシオが提唱したソマティック・マーカー仮説に関する課題です。
情動刺激を受けると、感情体験と心的反応が同時に起こるとする考え方であり、意思決定に関する理論とは異なります。
「笑顔でいると楽しくなる」のように、”表情変化が感情体験に影響する”という考え方です。
情動は生理的覚醒と、状況の認知的解釈の組み合わせで生じるとする二要因説を指します。
”過去の感情体験に伴う心的反応が、意思決定を素早く導く”という考え方です。身体的感覚が合理的判断を助けているという理論と言えるでしょう。
「感情≠気分」を扱っている問題です。
現代的感情理論と絡めて押さえておきましょう。
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02
正しい選択肢は、「ソマティック・マーカー仮説」です。
キャノン・バード説は、感情と身体反応が同時に起こるとする考え方です。
たとえば、怖いものを見たときに、「怖い」と感じることと、心臓がドキドキすることが同時に起こると説明します。
顔面フィードバック仮説は、表情の変化が感情に影響するという考え方です。
たとえば、笑顔を作ることで楽しい気分になりやすい、というような説明に使われます。
身体の反応が感情に関係する点は似ていますが、問題文のような意思決定を可能にする身体信号を説明する理論ではありません。
シャクター・シンガー説は、感情は、身体の反応とその状況をどう考えるかによって生じるとする考え方です。
たとえば、心臓がドキドキしているときに、危険な場面なら「怖い」と感じ、楽しい場面なら「わくわくしている」と感じる、という説明です。
正解です。
ソマティック・マーカー仮説では、過去の経験によって生じた身体の反応や感覚が、判断の手がかりになると考えます。
「これは危なそうだ」「これはよさそうだ」という体のサインが、選択肢をしぼる助けになります。
この仮説では、人は毎回すべてをじっくり考えて決めているのではなく、体からのサインを使って、すばやく適応的に判断すると考えます。
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