公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問130 (制度実務 問27)

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問題

公認心理師試験 第9回(2026年) 問130(制度実務 問27) (訂正依頼・報告はこちら)

J.H.Schultzによって創始された自律訓練法について、適切なものを2つ選べ。
  • 自身の身体感覚に受動的注意を向ける。
  • 一度の訓練時間が長いほど効果的である。
  • 訓練公式とは異なる心理的・生理的反応が生じる。
  • 副交感神経優位から交感神経優位な状態へ移行する。
  • リラックスした状態を維持するための消去動作を行う。

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この過去問の解説 (2件)

01

シュワルツの自律訓練法に関する出題です。

受動的注意、自己暗示、リラックス(副交感神経優位)がキーワードとなります。

選択肢1. 自身の身体感覚に受動的注意を向ける。

雑念が湧いても無理に取り除かず、受動的に受け流すことが重要とされています。

選択肢2. 一度の訓練時間が長いほど効果的である。

短時間を反復し、継続を促すことが効果的とされています。

選択肢3. 訓練公式とは異なる心理的・生理的反応が生じる。

いわゆる「副次現象」です。自身の身体感覚に受動的注意を向けているうちに、「体のしびれや雑念、感情変化が起こるのは自然」としています。

選択肢4. 副交感神経優位から交感神経優位な状態へ移行する。

交感神経優位(覚醒・興奮)から副交感神経優位(リラックス)へ移行します。

選択肢5. リラックスした状態を維持するための消去動作を行う。

消去動作は、リラックスを解除するために行うものです。

「リラックスを維持する」というよりは、「リラックスを解除するため」と言えます。

まとめ

シュワルツの自律訓練法は、「(目を閉じて)言葉を心の中で唱えることで、自律神経のバランスを整え、ストレスの緩和や心身症状の改善に効果が期待できる」とした手法です。

重度の精神的・身体的な疾患がある場合は専門医に相談後に取り組むべきこともあわせて押さえましょう。

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02

解説は以下の通りです。

選択肢1. 自身の身体感覚に受動的注意を向ける。

これは正しいです。
自律訓練法では、自分の身体に起こる感覚に、静かに注意を向けます。
このとき、「温かくしよう」「重くしよう」と無理に意識するのではありません。
自然に起こる感覚を、受け身の姿勢で感じることが大切です。

選択肢2. 一度の訓練時間が長いほど効果的である。

自律訓練法は、長く行えばよいというものではありません。
慣れないうちに長時間行うと、かえって疲れたり、気分が悪くなったりすることがあります。
短い時間で、無理なく継続することが大切です。

選択肢3. 訓練公式とは異なる心理的・生理的反応が生じる。

これは正しいです。
自律訓練法では、「手足が重たい」「温かい」などの訓練公式に沿って進めます。
しかし、訓練中に、公式とは違う感覚や反応が出ることがあります。
たとえば、体がぴくっと動く、涙が出る、昔の記憶が浮かぶ、眠気が強くなるなどです。
このような反応は、心や体の緊張がゆるむ過程で生じることがあります。

選択肢4. 副交感神経優位から交感神経優位な状態へ移行する。

自律訓練法は、緊張を高める方法ではなく、心身を落ち着かせる方法です。
そのため、交感神経が優位な緊張状態から、副交感神経が優位なリラックス状態へ向かうと考えます。
選択肢は順番が逆になっています。

選択肢5. リラックスした状態を維持するための消去動作を行う。

消去動作は、リラックス状態を続けるためではなく、訓練後に心身を通常の状態へ戻すために行います。
たとえば、手を握ったり開いたりする、腕を曲げ伸ばしする、深呼吸する、目を開けるなどの動作です。
ただし、そのまま眠る場合には、消去動作を行わないこともあります。

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