公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問134 (制度実務 問31)

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問題

公認心理師試験 第9回(2026年) 問134(制度実務 問31) (訂正依頼・報告はこちら)

森田療法の技法として、適切なものを2つ選べ。
  • 自己暗示を用いて全身の緊張を緩和する。
  • 症状や感情を「あるがまま」に受け入れる。
  • 両価的状態を解消させるために行動変容を促す。
  • 重要な他者から「してもらったこと」を想起する。
  • 日記指導を通じて自己の体験を客観的に記録する。

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この過去問の解説 (2件)

01

森田療法は、不安や症状を無理に消そうとするのではなく、不安や感情をあるがままに受け入れながら、必要な行動をしていくことを大切にする心理療法です。
また、自分の体験や行動をふり返るために、日記指導が用いられることもあります。

選択肢1. 自己暗示を用いて全身の緊張を緩和する。

自己暗示を用いて、「手足が重たい」「温かい」などと感じながら緊張をゆるめる方法は、主に自律訓練法に関係します。

選択肢2. 症状や感情を「あるがまま」に受け入れる。

正解です。

森田療法では、不安や緊張、症状を無理に消そうとしません。
不安があるなら不安があるまま、症状があるなら症状があるまま受け止めます。

大切なのは、症状にとらわれ続けるのではなく、あるがままに受け入れたうえで、今するべき行動に向かうことです。
この考え方は、森田療法の中心的な特徴です。

選択肢3. 両価的状態を解消させるために行動変容を促す。

両価的状態とは、「変わりたいけれど変わりたくない」のように、相反する気持ちが同時にある状態です。
このような状態を整理して行動変容を促す方法は、主に動機づけ面接に関係します。

選択肢4. 重要な他者から「してもらったこと」を想起する。

重要な他者から「してもらったこと」「して返したこと」「迷惑をかけたこと」をふり返る方法は、主に内観療法に関係します。

選択肢5. 日記指導を通じて自己の体験を客観的に記録する。

正解です。

森田療法では、日記を用いて、自分の体験や行動、気づきを記録することがあります。
日記を書くことで、自分が何にとらわれているのか、どのように行動したのかを見直しやすくなります。

ただ感情を書き出すだけではなく、自分の体験を客観的に見つめる手がかりとして使われます。

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02

森田正馬が提唱した森田療法に関する出題です。

頻出ワードなので、ぜひ押さえておきたいところです。

選択肢1. 自己暗示を用いて全身の緊張を緩和する。

シュワルツの自律訓練法に関する記載です。

選択肢2. 症状や感情を「あるがまま」に受け入れる。

森田療法のコア概念として「あるがまま」を提唱されており、正解です。

選択肢3. 両価的状態を解消させるために行動変容を促す。

森田療法は「両価的状態を解消するための行動」ではなく、「両価性を抱えたまま目的本位で行動する」行動変容を促します。

そのため、両価的状態の解消はCBT(認知行動療法)寄りとして非該当です。

選択肢4. 重要な他者から「してもらったこと」を想起する。

森田療法では、「不安や悩みは欲望(「より良く生きたい」という気持ち)の裏返し」であることを想起した上で、「不安を抱えたまま、あるがままに行動する」ことが求められます。他者から「してもらったこと」を想起することではないので注意しましょう。

選択肢5. 日記指導を通じて自己の体験を客観的に記録する。

森田療法の技法の中に含まれる、生活記録や日記療法に当たります。

まとめ

森田療法は、あるがままを受け入れて行動を行い、その中で日記や記録をつづり続けることで不安や悩みと共存しながら目的本位(行動)で生きることを目指す心理療法です。

「森田療法=あるがまま+日記+行動重視」の3点セットで覚えることが重要です。

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