公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問150 (事例検討 問14)

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問題

公認心理師試験 第9回(2026年) 問150(事例検討 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

14歳の女子A、中学2年生。父親Bと二人暮らしである。1か月以上欠席が続いているため、スクールカウンセラーCが担任教師Dと共に家庭訪問を行った。Aの部屋はカーテンが閉じられ、暗く、Aはベッドに横になったままじっとしていた。Cの声掛けに対し、返事はなかった。Bによると、Aは朝になっても部屋から出ようとせず、一日中部屋に閉じこもっている。食事もお菓子を時折食べるだけで、極度に痩せてきた。以前は、学校の話をよく聞かせてくれたが、最近は会話もほとんどない。Bは仕事で忙しく、Aの様子が気になっているが、日中はAを一人にしているという。
CがBとDに提案するAへの支援として、優先すべきものを1つ選べ。
  • 医療機関の受診
  • 食事内容の改善
  • 生活リズムの改善
  • 教育センターへの相談
  • 欠席期間中の授業の補習

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この過去問の解説 (3件)

01

中学2年生の14歳に関する事例問題です。

ポイントは、

1カ月以上の欠席、カーテンを閉め切って部屋は暗い、声掛けに感応しない、閉じこもり傾向、痩せ、お菓子しか食べない、会話がほとんどなく日中は1人。

中でも、痩せ、反応の乏しさ、ほとんど食べていないは、重要なサインであり不登校支援よりも身体・精神の安全確認が優先される状況です。

選択肢1. 医療機関の受診

こちらが最適解です。

考えられるのはうつ病や摂食障害のみならず、身体疾患や自殺のリスクまで多岐にわたります。

スクールカウンセラーで対応できる範疇を超えており、速やかに医療と連携する必要があると考えられます。

選択肢2. 食事内容の改善

本人の食欲不振の原因が不明の状況で、食事内容の改善のみでは不十分です。

「なぜ食べられないのか」と医学的に評価する必要があります。

選択肢3. 生活リズムの改善

重度の抑うつや閉じこもりの場合、生活改善の前に身体面評価が優先されますので非該当です。

選択肢4. 教育センターへの相談

教育相談は有効な選択肢ではありますが、身体状況および精神状況を総合的に評価してからでも遅くありません。

まずは生命保持を優先に動く必要があり非該当です。

選択肢5. 欠席期間中の授業の補習

まずは生命保持を優先に動く必要があり、学習面の補填は現在の最優先事項とは異なります。

 

まとめ

極度の痩せ、食事が摂れない、反応の乏しさは医療優先サインとして重要です。

事例問題では、まずは生命危険度を最優先に考え、医療の必要性を検討しましょう。

その後に福祉や教育面のサポートが続きますので「医療→教育・福祉」の順番をしっかりと押さえましょう。

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02

1ヶ月以上の欠席、極度の痩せ、著しい会話量減少を示す思春期女子の緊急対応優先順位についての学校心理学危機対応事例問題です。
(分野:教育に関する心理学)
正答は「医療機関の受診」です。

選択肢1. 医療機関の受診

「極度の痩せ」「お菓子しか食べない」「返事がない・昏迷様状態」「1か月以上の引きこもり」という身体的・精神的に深刻な状態が複数重なっており、摂食障害・うつ病・統合失調症等の重篤な精神疾患が疑われます。このような身体的リスクと精神医学的緊急性が伴う事例では、心理的支援より医療的評価と介入が最優先です。

選択肢2. 食事内容の改善

栄養状態の改善は必要ですが、極度の痩せと摂食障害が疑われる状態での食事指導は医療的評価なしに行うと危険を伴う場合があり、不適切です。

選択肢3. 生活リズムの改善

睡眠・生活リズムの正常化は不登校支援の重要な要素ですが、現時点ではAが会話もできず昏迷様状態にあり、生活指導が機能する段階ではないと判断できるため不適切です。

選択肢4. 教育センターへの相談

不登校支援の文脈では有用な資源ですが、教育センターは医療的介入ができません。現在の身体的・精神的危機状態への対応としては不十分であるため、不適切です。

選択肢5. 欠席期間中の授業の補習

学習の遅れへの対応は復帰後の重要な支援ですが、現時点でAは返事もできない状態にあり、学習支援を検討できる段階ではないと判断できるため不適切です。

まとめ

本問のポイントは「全ての選択肢が支援として必要だが、今この瞬間に何を優先するか」という緊急度・優先度の判断です。「極度の痩せ」「昏迷様状態」「会話不能」という身体的・精神医学的危機サインが複数揃っている場合、心理的・教育的支援より医療受診が最優先となります。

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03

正しい選択肢は、「医療機関の受診」です。

 

Aは1か月以上欠席し、一日中部屋に閉じこもり、声掛けにも返事がありません。さらに、食事がお菓子を時折食べるだけになり、極度に痩せてきたとされています。

選択肢1. 医療機関の受診

正解です。

Aは、部屋に閉じこもり、会話がほとんどなく、食事も十分にとれていません。さらに、極度に痩せてきています。
このような場合、学校生活や学習の問題としてだけ見るのではなく、身体の危険精神的な不調がないかを確認する必要があります。

特に、食事量の低下と強い体重減少がある場合は、栄養状態や脱水、体力低下などの危険もあります。

選択肢2. 食事内容の改善

食事内容を整えることは大切ですが、Aは単に栄養バランスが悪いだけではありません。
お菓子を時折食べるだけで、極度に痩せてきているため、家庭で食事内容を工夫する段階を超えている可能性があります。

選択肢3. 生活リズムの改善

朝起きる、日中に活動する、夜に眠るといった生活リズムを整えることは、不登校支援で大切なことです。
しかし、Aは声掛けにも返事をせず、一日中部屋に閉じこもり、食事も十分にとれていません。
この段階では、生活リズムの改善よりも、健康状態の確認が先です。

選択肢4. 教育センターへの相談

教育センターへの相談は、不登校や学習面、学校との関わり方を考えるうえで役立つことがあります。
しかし、Aには極度の体重減少や強いひきこもり状態がみられます。
教育的な支援を考える前に、医療機関で心身の状態を確認することが優先されます。

選択肢5. 欠席期間中の授業の補習

欠席が続いているため、学習の遅れを心配することは自然です。
しかし、Aは授業についていけないことよりも、食事が十分にとれず、極度に痩せてきていることが大きな問題です。

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